羽田競馬場
東京市蒲田区羽田町(現 東京都大田区)
羽田競馬場沿革
昭和2年7月15日 東京市蒲田区羽田町入船耕地(現 大田区東糀谷6丁目、羽田中学のあたり)に建設した競馬場で
荏原郡馬匹組合など主催、初開催(4日間)
昭和2年8月27日 地方競馬規則公布。規則公布に沿って東京府内の9組合により「東京府馬匹畜産組合連合会」設立
昭和2年11月11日 洲崎埋立地(現 江東区新砂1丁目あたり)に建設した競馬場で開催(3日間)
昭和3年12月8日 洲崎埋立地の競馬場での開催は2開催だけで羽田に戻り、東京府馬匹畜産組合連合会主催で開催(3日間)
昭和7年7月3日〜5日 現在の大田区羽田空港敷地内に移転、初開催。昭和12年まで開催
昭和14年 軍馬資源保護法公布により廃止
東京都(八王子競馬場及び大井競馬場)での地方競馬主催者(昭和23年7月新競馬法公布後)
八王子、大井競馬場
絵はがき

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絵はがきそのものには「羽田競馬場」の表示はありませんが、スタンプから「羽田競馬場」と推定。
記念スタンプ

東京府馬匹畜産組合連合会主催 羽田競馬 昭和10.6.6.〜9
これらのスタンプは昭和9年5月施行の逓信省告示第1234号に基づく小型印ではありません。
上掲のものはヤフーオークションで入手したものですが、同時に出品されているものを見ると、函館、
京都など全国の旧国鉄の駅、選挙スローガン、展覧会、野球などさまざまなものをテーマにした
スタンプがあります。なかには銀座松屋で開催された「花街風俗展覧会」、そして日本スタンプ協会
主催で昭和10年9月に開催された「スタンプ展覧会」の記念スタンプも出品されていました。
これらには使用年月日のわからないものがありますが、わかるものは昭和8〜10年でした。
以上のことから、これらのスタンプはなんらかのかたちで日本スタンプ協会が関わり、昭和10年頃
まで使用され、その収集もさかんだったように思われます。そして昭和9年の逓信省による小型印の
登場で、旧国鉄の駅などの常備のものは別にしても競馬や展覧会など短期間の記念スタンプは
次第に小型印に移行し、収集する方も小型印が主流になっていっただろうと推測します。
(2014.6.2)
昭和13年頃 帝国馬匹協会作成 「全国地方競馬場写真帖」
平面図 ( 走路 1600m)

入場門 投票所

スタンド 走路

スタンド部分拡大
全景