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上海競馬場の今
(写真:2010.4.23撮影)
上海競馬場
上海競馬場は英国人による1850年設立の「上海跑馬総会(Shanghai Horse Race Society)」が競馬場を設置、開催したのが始まりで
その後移転、ここに掲載している絵はがきの形状になったのは1930年代と推測します。
第2次世界大戦後、中華人民共和国となり、上海競馬場は人民広場となり、博物館などが設けられています。その中で競馬場
ゆかりのあるものは唯一、時計台のあるクラブハウス(1933年竣工)が上海市文化財として保存対象となり、上海市美術館となって
現存しています。そのほか絵はがきに見える競馬場脇にそびえる22階建てのパークホテル(1934年竣工、現ホテル国際飯店)なども
現存しています。
いつか現存するこれらを直に確認したいと思っていましたが、2010年4月23日ようやく見ることができましたので紹介します。
絵はがき(上海競馬場)
競馬場スタンド、クラブハウス、道路は南京西路、右端の「GRAND」は「GRAND
THEATRE」、映画館
クラブハウス正面
正面入口右側に貼付のプレート
クラブハウス南側(走路側)
南京西路(大馬路)からクラブハウスを望む。樹木のあるところから歩道のあたりが走路だったのではと思う。
人民広場からクラブハウス(写真中央の時計台)を樹木越しに望む。
絵はがき(大馬路競馬場よりパークホテルを望む)
GRAND THEATRE は映画館。右の絵はがき(軍事郵便実逓 昭和16.10.18付発信)ではGRAND THEATREの看板から英語が消えている。当時の日本からの影響で消え、戦後復活させたと推定。
パークホテル(現上海国際飯店、1934年建造)右端の塔のある建物、パシフイックホテル(現金門大飯店、1926年建造)
GRAND THEATREの看板の文字、側面はないが道路側は当時のまま、「THEATRE」の「RE」が英国の影響下にあったことを示している。
絵はがきと見比べ、この通りの建物、看板の文字を含め、当時のまま保存されていることに中国、上海市の姿勢を感じます。
こげ茶色の建物が「国際飯店」。右の写真 国際飯店正面
国際飯店ロビーに掲示の航空写真を複写
パシフイックホテル(金門大飯店)