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1840年5月イギリスが初めて郵便切手を発行してから170年以上経過し、現在では毎年膨大な数の新切手が世界各国から発行されています。その膨大な数の切手に描かれている動物は何が一番多いか。
それは人間です。圧倒的な大差で他の動物に差をつけています。そして第2位は馬だと思います。断定できないのは実際に数えたわけではないからです。しかしながら古来人間と一番かかわりの多かった動物、家畜として馬は切手の世界で馬車、耕作、軍人、銅像、スポーツなどさまざまな形で登場しています。 かってその数、1万種以上あるといわれましたが現在ではどのくらいあるか見当もつきません。その数多くの馬を描いた切手から、あるいは馬は描かれていない切手からも競馬切手を探します。 私は次の定義のいずれかに該当するものを競馬切手としています。これはあくまで私の定義ですから定義次第で競馬切手の数は当然増減します。 (私の競馬切手の定義) ア.発行目的が競馬(図柄に関係なく)である切手 イ.発行目的は競馬でなくても図柄が競馬である切手 (切手のタブや小型シートの切手以外の部分に競馬が描かれているものを含む。) ウ.競走馬名が明らかな馬の切手 (競走馬名の分からないサラブレッドなど競走馬、馬の切手は競馬切手とはしない。) エ.祭典競馬の切手 (賀茂競馬切手など。馬券発売のないものを競馬とすることにひっかかるところはありますが。) オ.上記ア〜エの切手に「加刷」された切手 (「みほん」加刷は入れない。) カ.上記ア〜オの小型シート、切手帳、無目打切手、プルーフ (小型シートのみの発行のときは小型シートを構成する競馬切手個々を数え、小型シートは数えない。 小型シート以外に別に単片が発行されている場合は単片の数のほかに小型シートを1種加える。 無目打切手およびプルーフについては入手したもののみ数える。デラックスプルーフ、ダイプルーフ、 カラープルーフはそれぞれ別に数えるが、ダイプルーフ、カラープルーフの色違いは個々には数えない。) キ.競馬の写真付き(フレーム)切手は競馬切手として数えない。
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オーストリア 1946 「オーストリア大賞」 ハンガリー競馬150年 1977 FDC オーストリア大賞の切手は馬の親子だけを描いた切手もありますが、競馬を目的に5種発行されましたので 全て競馬切手としています。 一方、ハンガリー競馬150年の切手( ハンガリー競馬史上最高の名馬 KINCEM (1874〜1887) 英国、仏国など14カ国に遠征。54戦54勝。)の 右側の人物像のものは切手ではなく、ハンガリー 競馬の功労者セチエニー伯爵(1791〜1860)を描いたタブです。 ただし、私の競馬切手の定義では、この切手が 競馬でない場合であっても、この同じタブがついていたときには、このタブがあることを理由に競馬切手とします。 |
無目打 デラックス プルーフ カラープルーフ ダイ プルーフ |
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写真(左上端)はニジェールから1972.12.15に発行された競馬切手ですが、その右が無目打、中段がデラックスプルーフとカラープルーフ、下段が色違いのダイプルーフ2枚です。この切手は競馬切手を狭義に考えて1種、小型シートがある場合は小型シートを入れて2種とするのが通常かもしれません。私はさらに無目打、プルーフも別にカウントしています。 ただし、無目打、プルーフの存在が分かっていても入手するまではカウントしません。 この無目打やプルーフの有無がなかなか分かりませんし、プルーフについてはデラックスプルーフ、ダイプルーフ、カラープルーフは別に数え、カラープルーフ、ダイプルーフには色違いがありますが何色あっても競馬切手としてはそれぞれ1種プラスするだけにしています。従ってニジェールのこの切手についてはカーラープルーフは4種あるもの、ダイプルーフは赤、黒2種を入手していますが、それぞれ1種プラスして競馬切手計5種としています。 プルーフは、あくまで参考品として掲載するにとどめ、競馬切手の数には入れない方が適切かもしれません。 |
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上の4種の小型シートは、いずれも切手は競馬に関係なく小型シート地に、競馬が描かれているものです。 競馬切手の定義を狭く設定すれば、いずれも競馬切手から外れるものですが、私は競馬切手としています。 |
相馬野馬追の「古式甲冑競馬」 |
写真は福島県の「相馬野馬追」の切手2種、広告はがきと絵はがきです。切手に描かれているのは「神旗争奪戦」で、はがきは「古式甲冑競馬」を描いています。これが切手ならば当然競馬切手に加えるのですが、残念ながら切手は「神旗争奪戦」しかありません。「相馬野馬追」には「古式甲冑競馬」があるからといってこの2枚の切手を競馬切手とするわけにはまいりません。メーンイベントは「神旗争奪戦」でしょうが、「古式甲冑競馬」もそれに拮抗するものだと思います。是非「古式甲冑競馬」の切手を発行してほしいと思います。
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英国王室関連 切手 |
競馬の写真付き切手・フレーム切手 |
相良草競馬 2004JRA賞記念
(写真付き切手) 競馬の写真付き及びフレーム切手も一応参考まで集めてはいますが、私は競馬切手としては扱っていません。この頁の「(3)ドガの名画切手」の小型シート地に競馬があるものとと同じでないかという意見もあるでしょうが、それを誰が作ったかで私は競馬切手であるかないかの区分けしています。 私が把握している競馬関係の写真付き及びフレーム切手は別掲のとおりです。 日本の写真付き切手は平成15(2003)年4月19日全日本切手展の会場で試行的に実施されたのが始まりで同年6月2日からは一般受付開始、フレーム切手は平成18年9月1日から受付開始されました。(平成20年9月1日から写真部分が従来のものより約3割大きいものの受付開始) 写真付き切手はあらかじめ用意された切手に写真を添付するかたちのもので切手の部分の変更はできませんが、フレーム切手は切手そのものをフレームの中だけですが希望する写真などを入れ自由にデザインできるものです。最低1シート、切手10枚(作成費1200円)から作成可能ですから新婚夫婦、赤ちゃんなど私的なものから観光PR用などさまざまなテーマで作成されています。競馬フアンなら好みの馬や騎手の切手を作ることも可能です。 従って写真付き切手及びフレーム切手は私的に作られ販売されないもの、記念品など贈呈用に作られたものそして販売されているものがあります。 ここでは私が入手あるいは作成されたことが分かっているものを紹介しますが、私的に少数作ることも可能ですから競馬の写真付き切手及びフレーム切手がどれだけあるかは見当もつきません。 私は当面、写真付き切手及びフレーム切手は「競馬切手」には数えないこととします。 ただし、日本郵便(株)が写真付き切手、フレーム切手を一般の記念切手と同じ扱いをする場合には「競馬切手」とするつもりですがありえないことだと思っています。 2007.4.13、当時の郵政公社東京支社から「東京競馬場グランドオープン記念」フレーム切手が西東京一円の郵便局で発売されました。郵政公社自ら制作発売する形をとったものの扱いはどうなのか、2007.10.1民営化されましたが従前のものも含めて会社の切手発行の種類を数える時これらをカウントするのか外すのか対応を見守る必要はあります。 (2003.4.1 日本郵政公社、 2007.10.1 郵便局(株)、郵便事業(株)、 2012.10.1 日本郵便(株) 発足) (フレーム切手) ・ 日本郵政公社東京支社管内の郵便局で発売 「がんばれ!ばんえい競馬」応援企画 「東京競馬場グランドオープン記念」 オリジナルフレーム切手 2007(C)Meguy+OPEN GATE 無断転記及び掲載 お断り フレーム切手は1000シート以上の申し込みでシート上部のスペースにもオリジナルデザインを入れる ことができ、かつ切手10枚もそれぞれ違う写真などを使うことが可能です。(例 左 東京競馬場) 1000シート未満の申込の場合はあらかじめ用意されたデザインの台紙を使い、切手も1種類と限定 されています。(例 中央 ばんえい) 右のフレーム切手は平成20年9月から受付開始された切手が一回り大きいもの。 ガイアナの競馬切手と写真付き切手 この切手はガイアナ1994年2月18日発行、「香港切手展1994」を記念したものです。 競馬の写真付き切手は日本での2003年に作成されたものが最初かと思っていましたが、このギニアの 写真付き切手がその前に存在していました。 この2種連刷の切手は私の競馬切手の定義に照らすと何とも言いようのないややこしい切手です。 これを競馬切手とするかしないか迷いましたが、結論は競馬切手としました。 競馬切手とした経緯は次のとおり。 香港のハッピーバレー競馬場の写真を付け、写真の中央に目打があるのですが、切手と写真の間には 点線があります。そして、左の切手には切手の中に香港1984年発行の香港ジョッキークラブ100年 記念切手が描かれ、右の切手にはガイアナ発行のオペラの切手が描かれており競馬はありません。 切手と写真の間の点線がなければ両方とも当然競馬切手ですが、点線の存在から左の切手は競馬の 写真付きの競馬切手、右のは競馬の写真付き切手となり、競馬切手ではないとなります。 にもかかわらず、右の切手も競馬切手とした理由はこの写真付き切手をだれが作成、発行したかです。 この切手がガイアナ郵政発行でスコットカタログにも掲載されているからです。ただ、スコットカタログは 写真の部分も含めて切手としていますが、私はそうではないと考えます。 これがたとえばハッピーバレー競馬場が経費を出して競馬場の写真を添付作成したものであれば競馬 切手とするのは左の切手だけで右の切手はしません。 そしてこれを競馬切手としたもう一つの理由は上掲の競馬に関係ない名画切手などの小型シート地に 競馬が描かれているものを競馬切手としていることとのかねあいもあります。 日本の郵趣の中の競馬 (9)写真付き切手・フレーム切手 |
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